【すき家と「タイムカード」】 |
会員B 「僕いつも思うんですけど、すき家はどうして「タイムカード」を導入しないんですかね。 タイムカードさえあれば「デイリー(※出勤簿)の記入漏れによる給料未払い」とか、 一部のクサレクルーによる「デイリー偽造」を未然に防げるじゃないですか。」 会長 「オマエのように最近すき家に入った連中は知らないだろうけど、「タイムカードを導入」どころか 10年くらい前は普通にタイムカードだったんだよ。」 会員B 「なのにどうしてタイムカードを廃止したんですか?」 会長 「どうしてって言われてもなあ(苦笑)。」 会員A 「たしか自分が以前マネに聞いた話だと「すき家がタイムカードを廃止したのは 「タイムカードをチェックする本部の人件費削減」と「「サービス残業」の証拠を残さないためだ」 って聞いたことがありますね。」 会長 「俺も詳しくは知らないけど、会社的にはクルーに「デイリー」で自己申告させることで 「サービス残業」や「ワンオペ中のブレイク」、「売り上げがないから削れ」等の労働時間のカット(※もちろんすべて違法) は「あくまで本人が自分の意思で削った」ということにしたいらしいよな。」 会員A 「逆に多くをつけた場合はマネージャーや本部が勝手に削りますしね。」 会長 「そういえば、以前はマネがよく本部からデイリー取り寄せて書き直してたな。」 会員B 「「クルーの労働時間を勝手に削る」って、つまり「働いてないことにする」ってことですよね。 どう考えても犯罪行為じゃないですか!」 会長 「だからそれが「ゼンショー」なんだろ(笑)。まあ、最近は法律がうるさいので (※実際、ゼンショーはこの件で何度も訴えられている)クルーに圧力をかけて自分で削らせるように なりつつあるけどな。」 会員A 「厚生労働省は働いた正確な時間を証明できるようタイムカードの導入を義務づけているらしいですけどね。」 会長 「つまりゼンショーのやっていることは「労働基準法違反」の「証拠隠滅」であると世間では認識されているわけだ。」 会員B 「なるほど、これで「なぜ、ゼンショーが「ブラック企業」なのか」ということが少しわかったような気がします(笑)。」 ※(「労働基準法がよくわかる本」<成美堂出版>より抜粋) 厚生労働省はタイムカードなどでの労働時間の把握を義務づけています。 サービス残業がなくならない原因の1つとして「労働時間を正確に把握できていないこと」 があると重要視しているためです。 その一方で「タイムカードを廃止した会社に出くわすことが多くなっている」と労働基準監督官が指摘しています。 長引く不景気の影響で人員削減した結果、残された従業員に業務が集中し長時間労働となっています。 その証拠となるタイムカードを廃止しようとする会社側と証拠を残させようとする厚生労働省側という構図 が浮かび上がっきます。 |