【すき家の洗浄オペレーションの恐怖 「三層シンク編」】 |
会長 「お前ら「すき家の洗浄オペレーションがよくない」って言ってるけど、 そんなことじゃひと昔前の手洗い時代のすき家で飯食えねえぜ!」 会員B 「別に食べる気ありませんから(笑)。」 会員A 「手洗い、俗にいう「三層シンク」というやつですね。 たしか何年か前の全店一斉リニューアルの際に廃止になりましたよね。」 会員B 「僕、「三層シンク」時代、ギリギリ知っている世代で、たしか研修先の店舗がそうだったんですけど、 それを見て「もうすき家では2度と食べない」と誓いましたね。」 会長 「たしかに、知り合いとかに当時の洗浄方法を教えると「もうすき家では食いたくない」って言うからな。」 会員B 「でしょうね。僕も実際に見たときに「これが本当に「食べるものに世界一臆病な企業でありたい」 と謳っている企業かよ」って思いましたよ。」 ・・・ 会長 「以前マネージャーにそのことを指摘したら、「洗浄機にかければキレイになるわけじゃないんだ! じゃあ、洗浄機のない家庭の洗い物は汚いのか!!」って逆ギレされたけど、 それはチョット違うだろ? 家庭ではもっと丁寧に洗っているって。」 会員B 「手洗いでの洗浄は人によって当たり外れがありますからね。特に慣れないヘルプの人がバックだったりすると 食器に水が溜まっていたり、ヌルヌルしますよね。」 会長 「新人なんかバックを回すだけで、いっぱい、いっぱいだからな。洗い物が雑になるのはある意味当然なんだよな。」 会員A 「それに、すき家では他の飲食店みたいに昼ピーク中でも洗い物専門のポジションがあるわけでもないですからね。」 会長 「まあ、時間があれば丁寧に洗うわけでもねえけどな(笑)。 お新香の皿とか海苔皿なんて水ですすぐとかシンクに浸けるくらいだし…」 会員B 「そう考えると、最近の洗浄機導入の店舗がいかに恵まれているのかがわかりますよね。」 会長 「従業員にとってだけでなく、客にとってもだけどな(笑)。」 ・・・ 会長 「食器の洗浄はともかく「タンブラー(※麦茶用のグラス)」の洗浄なんてある意味犯罪行為だろ? バケツくらいの小さいシンク内で洗剤をつけないスポンジで洗っているだけなんだから、 しかも「すすぎ層」のお湯を張り替えるのなんて昼ピーク中(11〜14時の間)でさえ2、3回ほどだろ? 正直、飲食店の洗いモンじゃねえよな(笑)。」 会員A 「「シンクのお湯を張り替えない」ということは「すすぎのお湯を使いまわししている」のと同じことですからね。」 会長 「つまり、「バケツくらいのシンクのお湯に何十人分のグラスの汚れがブレンドされている」ってわけだろ? よく今までクレーム来なかったよな(笑)。」 会員A 「たしかに(苦笑)、座席によっては洗っているのが見えますからね。」 会員B 「当初は僕も「面倒くさがらないで洗剤つけて洗えよ」って思ってたんですけど… まさか、マニュアル自体がそうだったとは(苦笑)。」 会員A 「同じように洗浄機のない駅の立ち食いソバの店でさえ、大きいシンクでスポンジに洗剤をつけて洗っていますし、 キレイな水ですすいでいますからね。」 会長 「カウンターの仕事が「商品提供」だけならまだしも「キャッシング」や「バッシング」まで含まれているわけだからな。 つまり、すき家の従業員はダスターでカウンターを拭いたり、金銭やゴミをいじくった手を洗わないで シンクにつっ込んでいるわけだろ? どう考えても衛生的じゃねえって(笑)。」 (※手洗いの店舗では、食器の洗浄はバック、グラスの洗浄はカウンターの仕事) 会員B 「まあ、洗浄機のない時代のオペレーションですし、「低価格」や「スピード提供」を実現するためには ある意味しょうがないことなのかもしれないですけど…」 会長 「たしかに「ファーストフード店」にとって「値段」とか「スピード」っていうのは大切なことなのかもしれない。 だけど飲食店としてそれよりも大切なことってあるじゃない? 「衛生的な商品を提供する」とかさあ…」 会員A 「そう考えると、すき家では「低価格」や「スピード提供」を実現するために 衛生面とか様々なものを犠牲にしているのかもしれませんね。」 ・・・ 会員B 「僕が研修に行ってた当時、クルーがいつも麦茶出してくれたんですけど、 正直「嫌がらせかよ!」って思いましたからね。」 会長 「おめえ、わかってねえなあ、手洗いの店舗では飲み物は持ち込みが基本だろ(笑)。」 会員A 「よく、三層シンクの店舗ではクルーが「包材」を使って食事をしてますよね。」 (※包材=テイクアウト用の弁当容器) 会員B 「そういえば、自店の連中は「みそカップ(※味噌汁用の包材)」で麦茶を飲んでましたね。」 会長 「働いている従業員は「汚ねえ」って包材使って飲んでいて、金貰っている客にはその汚ねえグラスで 提供するんだからな。どういう飲食店なんだよ(笑)。」 会員B 「それに麦茶のパックだって「ゴッドハンド(※素手)」で入れているわけじゃないですか! 「麦茶、よく飲めますね。」って言ったら「大丈夫だよ。「ケットル(※麦茶用のやかん)」 はスポンジに洗剤つけて洗ってるからって(笑)。」 会長 「いくら洗剤つけてるといっても、バックシンクのスポンジは「洗米機」や「炊飯器の外釜」 を洗うスポンジと兼用している店舗がほとんどだろ?」 会員B 「まあ、すき家には「スポンジを使い分ける」という発想自体ないですからね。」 会員A 「スポンジを用途によって使い分けたり、食材を直接手で触ったりしないなんて他の飲食店では常識じゃないですか。 それだけでも「他の飲食店に比べていかにすき家が衛生面で遅れているのか」がわかりますよね。」 ・・・ 会長 「でもさあ、それを言うなら生姜の「全交換」なんて酷いぜ!」 会員A 「たしかに(笑)。」 会員B 「どういうことですか? 僕、手洗いの店舗で「全交換」の経験ないんですけど…」 会長 「生姜の「全交換」っていえば、普通生姜を回収してきてボールにあけて、 容器を洗浄機かけて詰め直すって作業じゃない? それが手洗いの店舗では容器を生姜缶内に溜めた水でじゃぶじゃぶ洗って補充し直して「おしまい」だからな。」 会員B 「会長、「一応」確認しておきますけど、補充する前に容器をきれいな水ですすいでいるんですよね。」 会長 「お前、どこで働いていると思ってんだよ!! 「すき家」だぜ! そんな余計なことするわけねえじゃねえか! 「動作経済の法則」を知らねえのかよ。無駄な動作はすべて省く、すき家で働いている者の基本だろ!」 会員B 「そんなの、どう考えても衛生的によくないじゃないですか! カウンターやテーブル席に置いてあるなんて雑菌でいっぱいだろうし、 何十人もの手が触れているわけじゃないですか!」 会長 「しょうがねえだろ! マニュアルでそうなってるんだから… まあ、たしかに言われてみれば、洗浄機がなくても容器をスポンジで洗うことはできるし、 キレイな水ですすぐこともできる。だからすき家が衛生面で怠慢だと言われても ある意味しょうがねえことなのかもしれねえよな。」 会員A 「そう考えると、洗浄機が「ある」「ない」だけがすき家の洗浄オペレーションの問題ではなさそうですね。」 ・・・ 会員A 「まあ、ゼンショーにとって三層シンク時代は「黒歴史」だろうし、消したい過去でしょうね。」 会長 「だろうな。働いている俺たちでさえ正直ヤバイと思うくらいだし、一般人には考えられねえ世界だろうな。」 会員A 「当時は「すき家の牛丼は安心です」とかやってたんですけどね。」 会長 「「狂牛病」の時だろ? たしか狂牛病が話題になった時のすき家の店舗数って300店舗ってとこだろ? 仮にゼロ番代の店舗(※店舗コードが2桁の店舗)がすべて手洗いの店舗だったと仮定すると 全体の何割かが手洗いってことじゃない? なのに「すき家の牛丼は安全です。」だもんな(笑)。」 会員B 「「米国産牛肉を使用している吉野家」と「グラスに洗剤をつけないで洗っているすき家」、 どっちが安全なのか実際に消費者に聞いてみたいですよね(笑)。」 会員A 「別にすき家のことをフォローするわけじゃないですけど、創業の頃はある意味しょうがないと思いますよ。 社長曰く「消しゴム1個、買うのも苦労した貧乏会社」だったわけだから、洗浄機を導入する余裕もないでしょうし… ただ問題なのはつい最近までそのオペレーションの店舗が存在していたということなんです。」 会長 「手洗いの末期っていうと、ちょうど「食べるものに世界一臆病な企業でありたい」というTVCM流していた頃だよな。」 会員A 「CMを見た消費者は、まさか「食べるものに世界一臆病でありたい」と謳っている企業が 「グラスに洗剤をつけないで洗って、しかも、すすいでいるお湯を使いまわししている」 なんて思いもよらないでしょうからね。」 会長 「「今明かされる衝撃の真実」ってやつだよな(笑)。」 |