【すき家のイメージ戦略】 |
会長 「最近のすき家はテレビCMを放映していたり、裁判に訴えられたりして「いい意味」でも「悪い意味」 でも有名になった感があるよな。」 会員B 「たしかにそれは言えますよね。」 会長 「ぶっちゃけ、お前らの中で「すき家に対するイメージ」ってどうなの?」 会員B 「すき家で長く働いている人間が「いいイメージ」を持っていると思います? 「すき家」(=「ゼンショー」)っていえば「強制労働」とか「サービス残業」とかそんなのばっかじゃないですか。」 会長 「いや、「一応」聞いとこうと思って(笑)。だって、すき家のことは働いている従業員が1番わかっているハズだろ?」 会員B 「会長が言いたいことはわかりますけど、重要なのは「働いている従業員よりお客さんがどう思うか」ですからね。」 会長 「まあ、そうだよな。」 会員A 「自分の意見は少し違って、まず「働いている従業員ありき」だと思うんです。」 会員B 「どういうことですか?」 会員A 「たとえば、働いている従業員が誇りの持てないような職場であれば当然お客さんにとって 「いいイメージ」なんて与えることができないですよね。」 会長 「たしかに働いている従業員が嫌々働いているのを見れば客のほうだっていい感じはしないだろうからな。」 会員A 「誤解しないで欲しいのは、決して「従業員に楽をさせろ」と言っているわけじゃないんです。 でも、初めから時間通りに上がれないような少ない労働時間でシフトを組んでいれば 「いい接客」なんてできるはずもないし、残業代が発生しないのであれば少しくらい残ってでも キレイにしようなんて従業員はいないでしょうからね。」 会員B 「たしかに…そう考えると「ゼンショー自ら首を絞めている」ようなものですよね。」 会長 「まあ、どちらの意見も一理あるけど共通しているのは「ゼンショーがとんでもない会社だ」ということだよな。」 ・・・ 会長 「よくこういう企業では「イメージ戦略」って言葉を使うじゃない。」 会員A 「こういう企業はそれだけイメージを大事にするってことですよね。」 会長 「同じファーストフード店でも「吉野家」や「マクドナルド」でアンケートを取れば 「メニューが豊富」とか「店員の接客が丁寧」「店がきれい」とかが上位に来るんだろうけど、 「すき家」っていえば「店が汚い」「接客が悪い」から始まって「危険」だとか「金にうるさそう」 「不法労働者を使ってそう」って「マイナスのイメージ」ばっかりだものな(笑)。」 会員B 「その「悪いイメージ」を否定できないところが働いている従業員として辛いところですよね。」 会員A 「素人の的外れ的な意見も多いけど、言っていることはあながち間違えでもないですからね。」 会長 「まあ、「店が汚い」なんて見た目そのままだからな(笑)。実際「カウンターは拭かれてないわ」 「床にゴミが落ちてるわ」って客のほうだって「いいかげんにしろ」って思うだろうしな。」 会員A 「たとえ例外的にきれいな店舗があったとしても「すき家=(イコール)汚い」っていう イメージは変わらないでしょうしね。」 会長 「まあ、すき家は「安かろう、悪かろう」の典型的な例だからな。この前ネット上で 「すき家を利用したらテーブル汚かったけど、これってデフォなの?」って書き込み見たけど 「すき家でテーブルが汚いなんて日常茶飯事だろ」って。」 (※「デフォ」=デフォルト、標準仕様) 会員B 「たしかに(苦笑)、この会社に「清潔」や「衛生」を求めるのは間違いですよね。」 ・・・ 会員A 「以前ネットで調べてみた時も「従業員の接客が悪い」という意見が多かったんですけど、 これは「予想通り」というかある意味「想定内」ですからね。」 会長 「働いている俺たちにとっては「何を今更」って感じだけどな(笑)。」 会員A 「すき家の従業員が「接客が悪い」だなんて消費者だけでなく飲食業界でも有名な話ですからね。」 会長 「すき家は同じゼンショーグループ内でも評判悪いらしいからな。」 会員B 「僕の知り合いの「なか卯」の店長も「同じゼンショーグループだけど、 すき家とは一緒にしないでくれ!」って言ってましたからね。」 会員A 「本来「身内」であるハズのゼンショーグループ内でも嫌われている「すき家」って一体…」 会長 「だから、すき家で働いている俺たちがすき家の裏側を知っているのと同じように、なか卯の連中も ゼンショーグループの裏側を知っているということだろ?」 会員B 「たしかに、「なか卯ではゼンショーに買収された時に待遇が悪くなって辞めた人間が結構いる」 って聞きますしね。」 会長 「別に「なか卯」だってゼンショーに買収されたくて買収されたわけじゃないだろうからな。」 ・・・ 会長 「でもさあ、「従業員の接客に対するクレームが多い」なんて昔からわかっているんだから、 「いいかげん本部も何かしらの対策をしろよ!」って思うよな。」 会員A 「たしかに、今のままでは「営業努力」が足りないと言われても仕方ないですよね。」 会員B 「マニュアルには「いい感じの接客」って書いてあるけど、どう見ても「嫌な感じの接客」 にしか見えないですからね。」 会長 「クルーの中には客に「接客してやっている」なんてとんでもないやつらもいるからな。」 会員A 「「一応」まじめに働いているクルーも「いる」ことは「いる」んですけどね(苦笑)。」 会長 「たしかに、まじめに働いているクルーもいるんだろうけど、すき家全体として見れば、 いかんせん「サービス業」というレベルじゃないよな。」 会員B 「正直「お金を払って来てもらうのが失礼なレベル」ですよね。」 会長 「こういうことを言うのは不謹慎だけど、「被災地にボランティアで行ってる人でさえ もっとましなサービスするぜ!」って。」 会員A 「社長は経営者として「お金を払ってまで来てくれるお客さんに対して申し訳ない」と思わないんですかね?」 会員B 「思っていないんじゃないんですか? 本当に申し訳ないと感じているのであればとっくに 改善されているハズですからね。」 会長 「よくこういう飲食店では「お客様からお代を頂く」という表現を使うけど、すき家ではそういうのは全くないからな。 床にゴミが落ちていたり、カウンターが拭かれていないような店で挨拶もろくにしない無愛想な従業員が 接客するのであれば、動物に餌をやっているのと何ら変わらないんだよ。」 会員A 「もう、「飲食店」と名乗ることすらおこがましいですよね。」 会員B 「「働いている従業員の接客態度が悪い」のがわかっていながらたいした「経営努力」もしないんだったら、 いいかげん「サービス業」の看板下ろして欲しいですよね。」 ・・・ 会員A 「すき家は他の牛丼屋と比べて「危険」というか、なんとなく近寄り難いイメージですよね。」 会長 「たしかに深夜「女が一人で働いている」のを見たり、「またすき家に強盗が入った」なんて聞けば 「危険」と思って当然だろうしな。」 会員B 「まあ、「すき家」といえば「強盗」、「強盗」といえば「すき家」というくらいですからね。」 会員A 「ネット上でも「本当に深夜女1人で働かせているのか?」とか「強盗が入って当たり前だろ?」 って書き込みをよく見かけますからね。」 会長 「別に深夜女でもワンオペなのは「男女雇用機会均等法」だからっていうわけじゃないからな。」 会員A 「強盗が入れば男でも危険ですからね。ゼンショーが本当に法律を守る気が あるなら深夜2オペにするべきでしょうね。」 ・・・ 会長 「ゼンショーってよく従業員に「残業代未払い」とか「サービス残業」とかで訴えられてるけどそんなのばっかりだよな。」 会員B 「ゼンショーが「残業代払いたくない」っていう気持ちも理解できなくもないですけど、 何度も訴えられればかえって企業のイメージがマイナスになることくらいわかるでしょうにね。」 会長 「だけでなく、「強盗多発」→「深夜ワンオペなのが発覚」→「警察や労働基準局の改善要請」→「無視」 という一連の流れで「金に汚い企業」っていうのがバレちまったからな。」 会員B 「ゼンショーは残業代未払いで訴えってきた従業員を逆に「ご飯を5杯分盗んだ」って訴え返していますよね。」 会長 「「ご飯を5杯分盗んだ」って、どういう裁判なんだよ(笑)。」 会員B 「「お前、ご飯5杯分盗んだだろ!」→「いや、私は盗んでいません」なんてレベルの低い争いですよね(笑)。」 会長 「裁判で争う話じゃねえよな。」 会員A 「その裁判は訴えた従業員に対する「威嚇」というか「恫喝」の意味合いもあったのだろうけど あれでゼンショーは「男を下げた」というか「セコい企業」という「イメージ」が決定的になりましたからね。」 会長 「実際本当に「ご飯を5杯分盗んだ」かどうかはわからねえけど、だからといって 「残業代を払わない」とか「サービス残業をさせる」のが許されるというわけじゃねえだろって。」 会員B 「それ以前に皆「サービス残業」って簡単に言ってるけど、「サービス残業」って要は「タダ働き」ですからね。」 会長 「たしかに言葉の響きにダマされている感はあるよな。」 会員A 「そういえば、よくマネージャーがタダ働きさせる理由として「会社の方針」とか「社長指示」とか言うけど 本当のところどうなでしょうね。」 会長 「まあ、俺的には誰の指示だろうと構わないけど、クルーにタダ働きを強制するのはカンベンして欲しいよな。」 ・・・ 会員B 「以前常連のお客さんに「おたくの店では毎日中国人が深夜働いているけど労働基準法違反じゃないの?」 ってツッコまれましたからね。」 会長 「客にツッコマまれてどうすんだよ(笑)。たしかに毎日同じ中国人が働いてりゃ客のほうも 「「不法労働者」使っているんじゃないか?」って気が気でもでないよな。」 会員A 「まあ、実際に「不法労働者」使っていて「強制送還」されたこともありますからね。」 会長 「実際世間の悪いイメージそのまま、期待を裏切らない企業だよな(笑)。」 ・・・ 会員B 「そういえば、「すき家」ってネーミングはお客さんに好きになって欲しいという願いが込められているらしいですね。」 会長 「冗談だろ? どう考えても客に嫌われるようなことしかしていないぜ。」 会員B 「まあ、働いている従業員がそれを言ったらお終いないんですけどね(苦笑)。」 会長 「ただでさえ「ゼンショー(=善商、善い商いをする)」という企業名だけでも十分犯罪行為なのに、 その上これ以上罪を重ねる気なのかよ(笑)。」 会員B 「ゼンショーも一応は「営業努力」しているらしいですよ。たとえば、ひと昔前にCMや店内で 「すき家の歌(?)」を流していたじゃないですか?」 会長 「「すーきです。すーきーでーす。すき、すき、でーす。」って恥ずかしいやつだろ? よく笑いのネタにされていたよな。」 会員A 「流れていた当時は「オウム真理教」のように「サブリミナル効果」を狙ったって噂もあったくらいですからね。」 会長 「そんなんですき家のことを「すき」になってくれるのなら苦労ねえけどな。」 会員B 「現実ではすき家のことを好いてくれているのは「強盗」だけですからね。」 会長 「たしかに(笑)。ゼンショーは「世界一強盗に好かれる企業」だからな。」 ・・・ 会員A 「「イメージアップ」といえば、何年か前に一斉に「改装(※リニューアルオープン)」したじゃないですか?」 会長 「ああ、そんなことあったよな。」 会員B 「あの「一斉にリニューアル」って何か意味あったんですかね。本当に汚い店舗だけでならまだしも 比較的新しい店舗も改装してたじゃないですか。当時は僕も「普段散々「原価だ」、「労時だ」 ってうるさく言ってる会社が余計な金使いやがって」って思いましたもん。」 会長 「たしかに一斉に改装することで改装する必要のない店舗まで改装してしまった感はあるよな。」 会員A 「自分がマネに聞いた話では、実はあの改装には裏があって、改装することで昔の(安かろう、悪かろうという) イメージを払拭する狙いがあったらしいですよ。」 会長 「いくら改装で壁紙を張り替えて表面だけきれいに取り繕っても、 肝心の(企業としての)中身が変わらなきゃしょうがねえだろ!」 会員B 「たしかにそれは言えますよね。」 会長 「実際ゼンショーのやってることっていえば、嘘のCMタレ流して、嘘のイメージ植えつけているだけだろ? 客のほうだって「期待して行ってみればCMと全く違うじゃねえか!」ってことになるんだよ。 だからゼンショーが本当に悪いイメージを払拭したいのであれば、ゼンショー自体が日々努力して 少しずつでも変えていくしかねえんだよ。」 会員A 「「ローマは1日にして成らず」と言いますしね。」 |